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パスロジ、ソフトウェアトークン方式に対応したOTP製品「PassLogic 2.0.0」

 パスロジ株式会社は15日、ワンタイムパスワード(OTP)製品「PassLogic エンタープライズ・エディション」(以下、PassLogic)の新版「同 バージョン2.0.0」を、同日より提供開始すると発表した。新たに「ソフトウェアトークン方式」のワンタイムパスワード認証に対応したという。価格は、最小20ユーザーライセンスで17万7600円から。

 PassLogicは、トークン不要でワンタイムパスワードを提供するソフトウェア製品。イメージからワンタイムパスワードを作り出す「パスロジック認証」を採用しており、Webブラウザ上に表示される乱数表から、ユーザーごとに設定されている「位置」と「順番」に従って数字を抽出し、ワンタイムパスワードを生成している。

 乱数表は表示するたびに表内の数字が変わるため、パスワードとなる数字も毎回変わる仕組みで、第三者が乱数表を見ても、数字を抽出する位置がわからなければパスワードを判別できないため、高いセキュリティを実現しているという。

PassLogicについて

 今回の新版では、パスロジが提供するスマートフォン用アプリ「PassClip」と連携し、PassClipにワンタイムパスワードを表示するソフトウェアトークン機能が利用できるようになった。

 PassClipにおけるパスワード表示形式でも、マス内の文字をユーザーが独自で設定した順番(パターン)にしたがってつなげると、パスワードが判別できる仕組みとなっているため、スマートフォンを紛失・盗難・借用された場合でも、本人以外はパスワードを読み取ることできない。このため、パスワードをそのまま表示する一般的なハードウェアトークン方式やソフトウェアトークン方式のワンタイムパスワードよりも、高いセキュリティを実現するとした。

 またコスト面でも、トークン購入費用と配布作業が必要なハードウェアトークン方式と比べ、約70%ものコスト削減が可能としている。

 PassClipの対応OSは、Android 4.1以降、iOS 7.1以降。

PassClip連携機能の概要

石井 一志