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SAS、オムニチャネルマーケティング実現を支援する新コンセプトと統合ソリューション

 SAS Institute Japan株式会社(以下、SAS)は26日、企業がオムニチャネルマーケティングを実践するための新コンセプト「Customer Decision Hub」、およびそれを実現するための顧客分析/統合マーケティングソリューション「SAS Customer Intelligence」の最新版を提供開始した。

 「Customer Decision Hub」は、顧客コンテキスト理解と複数チャネルをまたがった顧客対応を、リアルタイムまたはイベントベースで連携する、意思決定基盤のための新しいコンセプト。これを実現すると、ネットとリアル両方のチャネルを用いた顧客コミュニケーションに取り組む企業のマーケティング担当者は、顧客のその時ごとのコンテキストを分析し、最適なオファーと応答方法を即座に決定できるようになるという。

 一方、SAS Customer Intelligenceの最新版は、このコンセプトを実現するためのソリューションで、「SAS Marketing Automation」「SAS Real-Time Decision Manager」「SAS Marketing Optimization」といった製品から構成される。

 各コンポーネントの緊密なデータ連携と統合管理を可能としたことで、全チャネルの顧客データの統合による、カスタマーシングルビューを実現。その上で実現される大量データのリアルタイム分析と意思決定、全チャネルにわたる活動と結果のレポーティングも可能になるとした。

 各製品の具体的な役割としては、SAS Marketing Automationでは、マーケティングのPDCAサイクルを実装する統合マーケティング基盤の基本コンポーネントで、顧客の理解からキャンペーン管理・運営までを統合的に支援する。またSAS Real-Time Decision Managerは、顧客チャネルにおける最適な提案をリアルタイムに分析・決定し、応答率を向上させる役割を担う。

 最後のSAS Marketing Optimizationでは、マーケティングキャンペーンの実施規模と対象の数理的な最適化によって、マーケティングROIの全体最適を実現するとのこと。

石井 一志