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NTTデータ、技術文書を対象にした機械翻訳サービス

 NTTデータは27日、技術文書を対象にした法人向け機械翻訳サービスを開始した。NTT研究所が開発した機械翻訳技術を採用している。2015年4月から提供開始。2017年度までに累計10億円の売り上げをめざす。

 ビジネスのグローバル化に伴い、さまざまな言語で記載された文書情報を利用する機会が増えた。特許文献や製品マニュアルなどの技術文書についても、取り扱う文書量の増加に伴い、自動翻訳に対するニーズが高まっているという。

 NTTデータは、2014年4月から中国語・韓国語の特許文献を対象とした翻訳サービスを提供してきたが、このようなニーズを受け、新たに対象言語に英語を追加するとともに、対象文書も特許文献だけでなく、製品マニュアル、設計書、学術論文などの技術文書に拡大。2015年4月から提供を開始する。

 同サービスでは、NTT研究所の機械翻訳エンジン「多言語統計翻訳プラットフォーム」を活用しており、世界最高水準の構文解析や文法に基づく語順変換により、技術文書に現れる長文に対しても高品質で翻訳できるという。製品マニュアルなどの翻訳にあたっては、これまで顧客にて保有・蓄積された対訳データがあれば、カスタマイズされた翻訳も可能。

 今後については、SIによる提供に加え、クラウド型でも展開。ビジネス文書など順次新分野への展開も図り、2017年度までに累計10億円の売り上げをめざす。

川島 弘之