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ネットワンパートナーズ、シスコ製品群を活用したIoTソリューション
製造、スポーツ、セキュリティの各分野で提供
(2015/1/15 15:12)
ネットワンパートナーズ株式会社は15日、シスコシステムズ合同会社(以下、シスコ)と国内で初めてInternet of Things(IoT)ディストリビュータ事業の推進で合意し、日本市場に向けたIoTによる新たな協力体制を構築したと発表した。
これに伴い、ネットワンパートナーズは製造業分野、スポーツ&エンターテイメント分野、フィジカルセキュリティ分野において、シスコのIoT製品群を活用したソリューションを同日から販売する。そのほか、新たな分野でのIoTソリューションについてもシスコおよびパートナー企業と協業して開発・提供していく方針。
製造業分野の取り組み
昨今、生産現場では無線化とタブレット端末の普及が進んでいる。IoTネットワークを採用することで、シスコの無線・有線ネットワーク上で生産現場の生データを素早く情報として高度化し、タブレット端末へタイムリーに届ける環境が実現する。各組織階層において情報共有とモニタリングを行うことで迅速な問題解決を実現し、品質向上やリアルタイムの意志決定が可能になるとする。
具体的には、生産現場での問題解決や情報共有のためのソフト「FOA(Flow Oriented Approach)」(smart-FOA開発)とシスコIoT製品群を組み合わせたソリューションとなる。主な構成製品は、産業用スイッチ「Cisco Industrial Ethernet 2000/3000/4000 Series Switch」、無線LAN「Cisco Aironet 1500 Series」、Cisco IOx搭載ルータ「Cisco 1000 Series CGR」など。
これに併せて、ネットワンパートナーズとシスコは、smart-FOAが主催する「FIM(Field Information Management)コンソーシアム」に参画し、FOAシステムによるIoTビジネス推進を支援する。
スポーツ&エンターテイメント分野の取り組み
この分野では、デジタル化された映像配信に対応した無線・有線ネットワークによって、スタジアム内の各種ビジョンや来場者のモバイル端末への動画配信を実現する。店舗や従業員も統合ネットワークで接続することで、チケット業務・店舗システムの効率化や、音声・ビデオでの対話も実現する。
来場者は、ライブ・リプレイなどの映像や選手の成績、他会場の経過といった関連情報を得ながら、飲食などのモバイル販売や座席案内による快適さを体感できるという。これらを通じて、スタジアムの収益向上を支援するという。
主な構成製品は、スタジアム内ビジョンへのライブ映像配信「Cisco StadiumVision」、スタジアム用の高密度Wi-Fi「Cisco Connected Stadium Wi-Fi」、来場者モバイル端末へのライブ・リプレイ映像配信「Cisco StadiumVision Mobile」、選手とファン・メディアとの対話、従業員間の対話「Cisco Unified Communications」など。
フィジカルセキュリティ分野の取り組み
この分野では、IPカメラの映像を監視・分析し、緊急時に重要な情報を適切な人員に迅速に通知するソリューションを提供する。主な構成製品は、映像監視・分析ソフト「Cisco Video Surveillance Manager,」「Cisco Physical Security Operations Manager」「Cisco Video Analytics」、IPカメラ「Cisco Video Surveillance 5000/4000/2900/2600シリーズ IPカメラ」など。