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Intel、Windows/iOS/AndroidからChromebookへの簡単移行ツールを無料公開

ただしIntelプロセッサ内蔵のChromebookに限る

「Intel Easy Migration」ウェブサイト

 米Intelは17日、Windows/iOS/AndroidからIntelプロセッサ内蔵のChromebookにデータを移行するための簡単なユーティリティ「Easy Migration」を無料公開した。

 現在、Windows向けアプリケーションとChrome拡張機能が「Intel Easy Migration」のウェブサイトから、iOS/Android向けアプリがそれぞれApp StoreとGoogle Playから無料ダウンロードできる。ただし、現時点では英語版しか提供されていない。

 Intelにとって、ARMプロセッサ内蔵のChromebookと差別化を図る戦略と言えそうだ。

 Easy Migrationを利用するには、まず、移行先のChromebookでEasy MigrationウェブサイトのChrome拡張機能をインストールする必要がある。この拡張機能は、そのChromebookがIntelプロセッサを内蔵しているかを確認し、そうでない場合は移行ツールを利用できない。

 その後、それぞれのプラットフォーム向けアプリを利用する。移行できるのは、Outlook.com(Hotmail)やOutlookの連絡先、ブラウザーのブックマーク、写真、動画だ。

 「Quick Migration」を選択すれば、数クリックで移行作業が完了する。「Custom」オプションを選択すれば、移行ファイルを選択することも可能だ。ツールでは移行先のGoogleクラウドの空き容量も表示され、途中で作業を中止することもできる。

 すべてのデータはGoogleのクラウドサービスに移行される。写真と動画はGoogle Photos、連絡先はGoogle コンタクト、ブックマークはChromeのブックマークに、サイズの大きい動画ファイルはGoogle ドライブへと移行される。

 なお、この移行ツールはファイルを移行することはできるが、例えばWindowsで利用しているアプリケーションやスマートフォンのアプリまでは移行できない。該当する機能を提供するアプリを、ユーザーがChromeウェブストアで探さなくてはならない。

 こうしたデメリットはヘビーユーザーには不便かもしれないが、長年ほぼブラウザーしか使用していないようなライトユーザーにとっては、むしろ利用しやすいのかもしれない。

青木 大我 taiga@scientist.com