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双日システムズと日本ユニシス、IE互換ブラウザを利用した仮想化ソリューションで協業

Windows Server 2003からのアプリ移行を支援

 双日システムズ株式会社と日本ユニシス株式会社は4日、双日システムズが取り扱うアプリケーション仮想化ソリューション「Spoon」(開発:米Code Systems)、およびInternet Explorer(IE)互換ブラウザ「thinforie」の販売代理店契約を締結したと発表した。両社は、アプリケーション仮想化を利用したWindows Server 2003サポート終了対策の分野での連携を強化するという。

 「Spoon」とは、アプリケーションの動作に必要なレジストリ情報やシステム情報をOSから切り離して、EXE形式の実行ファイルにカプセル化し、独立した動作を可能とするアプリケーション仮想化ソリューション。アプリケーションをクライアントにインストールする必要がないため、バージョンの互換性問題や複数バージョンのアプリケーション競合などの課題を解決できる。

 一方の「thinforie」は、双日システムズが開発したIE互換ブラウザ。レガシーOS上で稼働するIEを利用したアプリケーションを仮想化して移行すると、移行後の新OSで2つのバージョンのIEが稼働することになり、ライセンス違反状態になってしまう。しかし「thinforie」を利用すればそれをクリアできることから、ライセンスポリシーに違反せずに仮想化対応が可能になるメリットがあるという。

 こうした特徴を持つ両者を併用すると、Windows上のアプリケーションを改修することなく最新OSへの移行が可能になることから、双日システムズでは、これらを利用したアプリケーション仮想化ビジネスを8月から展開し、多くの企業で課題となっているWindows XPやIE6で稼働するアプリケーションの移行を、低コスト・短期間で実現してきたとのこと。

 今回は日本ユニシスとの協業により、Citrix XenAppユーザーに対する最新OS移行支援サービスを強化。「Spoon」と「thinforie」を活用してWindows Server 2003サポート終了に伴うアプリケーション移行の課題を解決するとしている。

 一方の日本ユニシスでは、これらの製品を、既存のCitrix XenAppユーザーを中心に販売する計画で、3年間に2万ライセンスの販売を見込む。

石井 一志