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IBMとMicrosoftがクラウドで提携、エンタープライズソフトの相互利用を可能に

 米IBMと米Microsoftは22日(米国時間)、両社がそれぞれのエンタープライズソフトウェアをMicrosoft AzureとIBMクラウドで連携して提供すると発表した。

 具体的には、WebSphere Liberty、MQ、DB2などの主要なIBMミドルウェアをMicrosoft Azureで利用できるようにする一方、Windows ServerとSQL ServerをIBMクラウドで提供する。これによって、開発環境ならびに実運用環境としての展開を可能にするという。

 また両社が連携して、IBMのクラウド開発プラットフォームであるBluemixにおいて、関連ツールとともにMicrosoft .NETランタイム環境を提供。数百万規模で存在する.NET開発者が、IBMのクラウドプラットフォーム上で顧客向けのアプリケーションを構築できるようにする。まずは、Bluemixで.NETの運用プレビュー版を限定的に提供する予定だ。

 さらに、ハイブリッドクラウド展開を支援するため、IBMは、Windows Server Hyper-V上で実行される自社ソフトウェアのサポートを拡大するほか、ハイブリッドクラウド環境での展開、構成、ライセンス管理の自動化を可能にするため、IBM PureApplication ServiceをMicrosoft AzureとIBM SoftLayerの両方で利用できるようにする予定。

 ライセンスについても、既存のソフトウェアライセンスをIBMクラウドとMicrosoft Azureで使用できるようにすることで、追加のコストがかからないようにするほか、Microsoft Azureでは、WebSphere Liberty、MQ、DB2などのIBMミドルウェアを、従量課金に基づく料金体系で提供する。

石井 一志