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BCC、トレンドマイクロの技術を活用した「トータルセキュリティサービス」

 株式会社BCCとトレンドマイクロ株式会社は15日、BCCが運営するデータセンターの顧客企業に対して、トレンドマイクロの技術を活用したセキュリティ対策「TSS トータルセキュリティサービス(以下、TSS)」を提供すると発表した。10月20日より、BCCが販売開始する。

 「TSS」は、企業を取り巻くさまざまな脅威から、情報資産を包括的に保護するためのセキュリティサービス。セキュリティの専門企業であるトレンドマイクロの対策技術や知見を活用し、検知・分析・対処・保護といった、セキュリティライフサイクルの全段階におけるセキュリティ対策を包括的に支援するという。

 具体的には、トレンドマイクロ製品による対策を主軸に、3つの対策「設備による対策」「情報技術による対策」「ルール・人による対策」で構成される。

 「設備による対策」では、入退室管理や施錠管理などの物理セキュリティ管理をBCCから提供する。

 また「情報技術による対策」では、トレンドマイクロのネットワーク監視技術やサーバーセキュリティ対策技術を利用し、不正アクセス検知、ウイルス対策などをトータルで提供。さらに、BCCが各セキュリティソリューションの監視・運用を行うほか、マルウェアの感染が確認された際には、その駆除も実施するとした。

 最後の「ルール・人による対策」では、トレンドマイクロの知見を生かし、セキュリティポリシーや各種ルール制定のコンサルティング、顧客企業の社員に対するセキュリティ教育・訓練をBCCから提供する。このように、技術的な対策だけでなく、セキュリティに強い体制づくりまで支援することで、企業における包括的なセキュリティ対策を実現するという。

 なお「TSS」では、サービスメニューから、自社に必要なソリューションだけを組み合わせて選択することも可能。月額課金のクラウドサービスとしても利用できるので、導入時の初期投資を抑え、必要なソリューションを必要な期間利用できるとしている。

 「TSS」の価格は個別見積もり。ただし参考価格として、サーバー保護に特化した「バリューセットS(VS)」の場合、ウイルス対策、侵入検知、年2回の定期点検サービス、防災訓練サービスを合わせて1台あたり月額6000円(税別)。クライアント保護に特化した「バリューセットC(VC)」では、ウイルス対策とレポーティングサービスを合わせて、1台あたり月額500円(税別)となっている。

 BCCでは、セキュリティ対策について、今後1年間で1億円の売り上げを目標としている。

石井 一志