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米Oracle、モバイルアプリフレームワークとセキュリティ製品を統合

 米Oracleは9月30日(米国時間)、セキュアなモバイルアプリケーションの開発を簡略化するために、「Oracle Mobile Application Framework」と「Oracle Mobile Security Suite」の統合を進めると発表した。最新版のMobile Application Frameworkは、Mobile Security Suiteとより密接に統合して提供されるという。

 Mobile Application Frameworkは、iOS/Androidプラットフォーム向けに、シングルソースのアプリケーションを迅速に開発・デプロイするためのモバイルフレームワーク。Java、JavaScript、または両方のプログラミング言語への投資を活用して、スマートデバイス向けのリッチなコンシューマ/エンタープライズアプリを開発できる。

 今回の統合により、Mobile Application Frameworkが、Mobile Security Suiteの持つ認証、暗号化、情報漏えい対策、企業ポリシー適用、選択的ワイプ、シングルサインオン(SSO)などのコンテナ保護サービスを利用できるようになる。コンテナベースのアプローチにより、ユーザーに企業の機密データ用の安全な作業空間を提供できる点がメリットで、同一のモバイル端末上にあるコンシューマおよびエンタープライズアプリへのシームレスなアクセスを、個人識別機能によって提供するとした。

 例えば暗号化については、Mobile Security Suiteの内部APIの統合により、Mobile Application Frameworkのアプリは、デバイス上のファイルまたはデータベースに保存されているすべてのローカルデータを暗号化できるようになる。SSOについても、企業はOpenIDやOAUTH2などの業界標準を利用して、1つのサービスからのモバイルおよびWebアプリケーションへ、シームレスなSSO環境を実現可能になるとのこと。