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カスペルスキー、最新環境に対応した仮想環境向けセキュリティソフト新版

 株式会社カスペルスキーは21日、仮想環境向けセキュリティソフトの新版「Kaspersky Security for Virtualization 3.0 Agentless」の英語版を、同日より提供開始すると発表した。データセンターやクラウド事業者など、仮想化環境を利用している法人を対象とした製品で、価格は1CPUあたり16万円(税別)から。

 Kaspersky Security for Virtualization Agentlessは、仮想化環境向けに開発された法人向けセキュリティ製品。従来のウイルス対策製品を仮想マシン(VM)それぞれに導入した場合は、アップデートやスキャンが集中した場合に、パフォーマンスに大きな影響が出ることがあった。しかしこの製品では、各VMにプログラムをインストールしないエージェントレス方式により、システム負荷を軽減し、仮想マシンの集約率向上を可能にするという。具体的には、仮想アプライアンスが各VMのアンチウイルス処理やネットワーク攻撃の防御を行うほか、VM上の同一ファイルをスキャンしない共有キャッシュ機能などを備えている。

 今回の新版では、Web上の脅威から仮想マシンを保護する機能を強化・拡大。従来の、Webからのファイルダウンロード時におけるスキャンチェック機能はそのままに、保護対象のゲストOS上で悪意あるURLを検知した場合、そのWebページへのアクセスをブロックできるようになった。また、保護対象のゲストOSからアクセス可能な、リムーバブルディスク上のファイルスキャン機能(フルスキャン、カスタムスキャン)を追加している。

 加えて、VMware ESXi 5.5 に対応し、保護対象のゲストOSについても、Windows 8/8.1やWindows Server 2012/2012 R2などの最新環境をサポートした。

石井 一志