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カスペルスキー、仮想化向けセキュリティ製品の新版 vSphere環境の負荷軽減機能など搭載

 株式会社カスペルスキーは20日、仮想化環境向けセキュリティ製品の新版「Kaspersky Security for Virtualization 3.0 Agentless Service Pack1」を提供開始すると発表した。価格は、1CPUあたり16万円(税別)から。

 Kaspersky Security for Virtualization Agentlessは、仮想マシンごとにエージェントソフトウェアをインストールせずに利用できる、エージェントレス方式のセキュリティ製品。エージェントソフトウェアを利用しているセキュリティ製品では、アップデートやスキャンが集中すると大量のサーバーリソースを消費してしまうが、この製品では仮想アプライアンスでウイルス対策やネットワーク攻撃対策を実現しているため、効率のよい仮想マシン保護を行えるという。

 今回の新版では、まずVMware vSphere 6.0に対応したほか、VMware vSphere Serverの負荷軽減の仕組みを採用した。具体的には、Kaspersky Security for Virtualizationのセキュア仮想マシンとVMware vCenter Serverの通信負荷を軽減する、Virtual Infrastructure Integration Server(VIIS)コンポーネントの採用により、vCenter Serverへの通信負荷を代替し、大規模環境においてもvSphereのパフォーマンス低下を抑制できるとのこと。

 さらに、マイクロソフトが推奨するスキャン除外対象の設定情報を規定値としたほか、除外設定のワイルドカード指定、設定情報のインポート/エクスポート機能により、導入先の環境に合わせたポリシーの設定が容易に行えるとした。

 管理ツールKaspersky Security Centerでは、仮想マシンの電源オフと一時休止の状態表示、およびスキャンしたオブジェクトの数、定義データベースの詳細情報が表示できるようになった

石井 一志