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九段中学、ワコム製Winタブレットを81台導入、ペン入力機能を評価

 千代田区立九段中等教育学校(以下、九段中学)は、パソコン教室での授業用にワコム製Windows 8タブレット「Cintiq Companion」を81台導入した。

 九段中学では、技術・家庭科、情報化、および総合的な学習にパソコンを活用し、生徒同士がディスカッションや相互評価を行う中で、主体的な参画意識を持って取り組む協同学習に力を入れ、自ら発想し論理を組み立て、学習成果のまとめを導き出すことを目指している。

 それを支えるICT環境の整備も積極的に行っており、以前からデスクトップPCと液晶ペンタブレットを使った授業を行ってきたが、従来の学習環境と変わらず、かつ持ち運べるタブレットの導入を検討していた。

 Cintiq Companionは、ワコムが提供する13.3型の高精細液晶ディスプレイを搭載したWindowsタブレット。電子ペンによる繊細かつ精緻な手書き入力と筆圧表現、マルチタッチ入力に対応する。

Cintiq Companion

 九段中学では「コンピュータ操作に慣れていない生徒でもストレスなく学習に利用できること」を重視し、「A4サイズのノートと同程度のディスプレイサイズ」「手書きの際に止め・跳ね・払いなどを忠実に再現できるペン入力機能」「重さや重心などがアナログの筆記具に似ていて、メンテナンスが不要な電池レスペン」を評価し、Cintiq Companionの採用を決めた。

 Cintiq Companionなら、あたかも紙と鉛筆を使うのと同じ感覚で授業内容を書き留められる。編集作業も簡便。画面のキャプチャにコメントを書き込んだり、内蔵カメラで撮影した動画を添付したり、デジタルならではの工夫を凝らしたノートがとれる。

 グループワークにおいては、教室内に設置されたプロジェクタとCintiq Companionを直接つなぎ、生徒同士で意見を交わし、お互いに刺激し合って、プレゼンテーションを作成できる。また、Cintiq Companionの導入でデスクトップPCの設置面積が縮小された分、学習テーブルを小さくして生徒同士の距離を縮め、コミュニケーションが促進されるなどの副次的効果も生まれているという。

川島 弘之