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日本IBM、モバイルアプリ開発のテスト作業全般を受託するサービス

 日本IBMは28日、アプリ開発・保守のテスト作業全体を受託する「IBMテスト・アウトソーシング」を強化し、急増が見込まれるモバイルアプリに対応した「IBMモバイル・テスティング」の提供を開始した。価格は個別見積もり。

 IBMテスト・アウトソーシングは、顧客の開発・保守チームと連携しながら、テスト作業と管理をIBMが実施するフルマネージド型テストサービス。サービス対象領域は、テスト計画の策定から、テスト準備・設計・実行、欠陥分析、報告までのテスト作業全般。開発と並行したテストによる全体工期の短縮、手戻りの削減、自動化などの効率的なテストによる信頼性向上とコスト削減を実現する。

 テストは、中国・大連などのテストセンターを含むテスト専門チームが、IBMがグローバルで蓄積したナレッジ、テスト自動化ツール、メソドロジーを顧客のニーズに合わせて最適化し、IBMが責任を持って実施。テストに関する複合的な課題を解決する。

 今回の発表は、同サービスにおいてモバイル対応を図るというもの。IBMが推進するモバイル・エンタープライズ・アプリケーションの統合プラットフォーム「IBM Worklight」を軸として、開発・保守・管理と連携しながら、モバイル開発のテスト負荷を削減する。

 複数OS、複数バージョン、他機種、既存システムとの連携など膨大となりがちなモバイル開発においても、「IBM Worklight」と「Rational Test Workvench」を活用することで、継続的なテストとリリース、仮想デバイスでの効率的な自動テストを実現。コストと時間のかかる実機テストについても、Perfect Mobile社の提供するオンデマンド型実機テストサービスを活用することで効率的に実施する。

 また、既存システムとの連携、セキュリティ評価、性能評価についても「アプリケーション仮想化」「テスト資産管理」などのRational製品を中心としたソリューションを活用し最適化するという。

川島 弘之