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CTC、パロアルトの一次代理店に~標的型攻撃対策などを強化

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は17日、次世代ファイアウォール製品などを手掛けるパロアルトネットワークス合同会社(以下、パロアルト)との協業関係を強化すると発表した。CTCはこれまで、二次販売代理店としてパロアルト製品を提供してきたが、今回は新たに一次販売代理店としての契約を締結。これに伴い、標的型攻撃の対策ソリューションや、SDN(Software Defined Networking)技術に関するセキュリティソリューションへの取り組みを強化するという。

 標的型攻撃の対策強化としては、アプリケーションごとにネットワークを流れるデータ制御が可能な次世代ファイアウォール「PAシリーズ」を中心に、ソリューションを提供する考え。PAシリーズの最新OS「PAN-OS 6.0」では、クラウドベースのマルウェア分析機能WildFireが強化されており、Windowsの実行形式ファイルを仮想環境で実行して動作を検証し、ファイルに潜んでいる脅威を識別することができる。

 SDNソリューションとしては、ルータを使用せずにルーティングやパケットの選別などの機能を実現する、ヴイエムウェアのネットワーク仮想化ソフトウェア「VMware NSX」に対応したパロアルトの「VMシリーズ」を中心に、セキュリティソリューションを提供する。VMシリーズはVMware NSXに唯一バンドルされている統合セキュリティソリューションで、SDNの運用メリットを損なうことなく、アプリケーションの可視化、既知・未知の脅威防御といったセキュリティを提供可能という。

 なおCTCでは、販売から運用・保守サポートまでをワンストップで提供し、3年間で25億円の売り上げを目指すとしている。

石井 一志