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日本事務器、テクマトリックスの医療画像クラウド「NOBORI」を販売

 日本事務器株式会社は16日、ヘルスケア(健康・医療・介護)市場向けに展開するソリューション「EHRLINK」において、テクマトリックスの医療画像クラウドサービス「NOBORI」を同日より販売開始すると発表した。

 「NOBORI」は、レントゲンやCT画像などの医療情報を安全に保管し、必要な時にいつでも参照・利用できるようにするサービス。画像はデータセンターのクラウド環境に保存するほか、院内に専用アプライアンス「NOBORI-CUBE」を設置するだけなので、院内サーバーの構築は不要という。

 また、電子カルテ・オーダーの情報と連携して、院内で参照が必要となる画像データを事前にデータセンターから取り寄せ、「NOBORI-CUBE」内に保管することが可能なため、過去検査画像を扱う際にも、院内サーバー同様にスムーズな速度・操作性を実現できるとのこと。

 「NOBORI-CUBE」はレンタルで提供され、初期投資は不要。将来的な拡張も契約プランの変更のみで対応できるとした。なお、画像を補完するデータセンターは東日本と西日本の2拠点を利用するほか、データは各拠点内で2重化して保存するため、4重の冗長性を確保した。

 日本事務器では、全国100床から300床の病院を主な対象として、今後3年間に60医療機関への提供を見込む。また両社は、今回のサービス拡販にとどまらず、テクマトリックスの「NOBORI」プラットフォームと、日本事務器が得意とするプロダクト開発・SI構築・保守・ネットワーク技術、業種・業務ノウハウを融合し、新たな関連医療情報サービスの開拓も視野に入れて検討する考えだ。

石井 一志