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SAP HANA、Red Hat Enterprise Linux上での本番稼働に対応

 レッドハット株式会社とSAPジャパン株式会社は7日、インメモリプラットフォーム「SAP HANA」が、Red Hat Enterprise Linux上での本番稼働で利用可能になったと発表した。これにより、SAP HANA、SAP Adaptive Server Enterprise(ASE)、SAP IQ software、SAP SQL Anywhere suiteを含むSAPのデータベース製品群がすべてRed Hat Enterprise Linuxに対応したという。

 また今回の発表を受けて、SAP HANA用途に向けた「Red Hat Enterprise Linux for SAP HANA」が提供開始され、SAPの認定ハードウェアを提供するパートナーによってサポートされるとのこと。Red Hat Enterprise Linux for SAP HANAは、容易に導入およびインテグレーションできるようデザインされており、パートナー各社が提供するSAP認定ハードウェアで利用可能。さまざまな業種のユーザーに向けた製品群が、Red HatとSAPのパートナーから提供される。

 なお両社では、Red Hat JBoss Fuse Service WorksやRed Hat JBoss BRMSなどのミドルウェア製品により、企業内に散在するビジネスデータを、リアルタイムにSAPソリューションに統合し、ビジネスの変化に迅速に対応できるように協業しているほか、4月には、レッドハットのPaaS基板であるOpenShiftにおいて、SAP ASE、SAP IQ、SAP SQL Anywhereがカートリッジとして利用可能になったことを発表するなど、協業を継続して進めているとのことだ。

石井 一志