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NTT Com、DaaS「Bizデスクトップ Pro Enterprise」を米国で提供

 NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は10日、国内で提供しているクラウド型仮想デスクトップサービス「Bizデスクトップ Pro Enterprise」において、米国のプラットフォームを用いたサービスも提供すると発表した。

 「Bizデスクトップ Pro Enterprise」は、Citrix XenDesktopを利用した仮想デスクトップ環境を、クラウドサービスとして提供するDaaS型サービス。クラウド上に会社のデスクトップ環境を用意することで、会社ではオフィスのPC、外出先や自宅ではPC・スマートフォン・タブレットといったさまざまな端末から、いつでも同じデスクトップ環境で業務を行えるという。

 今回、米国内のプラットフォームを用いてサービスが提供されることにより、米国でもセキュアなデスクトップ環境を迅速に構築できるようになった。米国でこのサービスを利用することにより、日本国内から海外拠点のPC環境の構築、運用管理を一元的に実施することが可能になるという。

 また、企業向けグローバルネットワークサービス「Arcstar Universal One」と接続しているため、米国内でアクセスするユーザーは、サービスの利用に必要なクラウド基盤への接続回線を無料で利用可能。通信の遅延も大幅に抑制される。さらに、カスタマポータル機能を利用することで、アカウント追加やOSイメージ作成なども柔軟に実施でき、必要な時に必要な分だけ仮想デスクトップを利用可能とのこと。

 価格は、仮想PCが900台までの基本管理サーバーが、初期費用2000ドル、月額費用2万1500ドル。仮想PCが150台ごとに必要になる仮想PCサーバーが、初期費用1000ドル、月額費用3600ドル。このほか、ユーザーごとに月額12ドル、ユーザーデータ領域として100GBごとに月額100ドル、といった費用もかかる。

 なおNTT Comでは今後、欧州やアジアにもプラットフォーム拡大によるサービス展開を予定するほか、カスタマポータル機能も順次拡充するとしている。

石井 一志