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ビットアイル、リードや案件の可視化にBIクラウド「MotionBoard」を活用

マーケと営業がおなじ視点で活発に議論

 ウイングアーク株式会社は14日、株式会社ビットアイルがデータ分析用に情報活用ダッシュボード「MotionBoard for Salesforce(以下、MotionBoard)」を採用したと発表した。同社のSalesforceに蓄積されたマーケティングリード獲得数、見込数、案件数、受注数といった情報を可視化する。

 「データセンターサービス」「マネージドサービス」「クラウドサービス」などを手がけるビットアイルは、東京都心にデータセンターを展開し、2014年空きに約1400ラック相当の第5データセンターの開設を予定している。規模は約7500ラック相当にも達し、ゲーム、コンテンツ配信、EC事業などインターネットビジネス企業を中心にサービスを提供、近年ではエンタープライズビジネス企業にもすそ野を広げている。

 そんな同社では、営業リード・案件の可視化のために、2010年12月よりSalesforceを活用している。マーケティング部門がリード獲得の先にある案件化・受注までを徹底的に追いかけて結果を把握する取り組みを行っていたが、Salesfoceの場合、リード管理と案件管理の複数のオブジェクトにまたがってしまうため、標準レポート機能だけではそこまで把握することができず、必要なデータを抽出し、Excelで集計レポートを作成して対応していたが、作業負荷が課題となっていた。

 そこで2012年6月より、マーケティング部門でMotionBoardを評価。MotionBoardでは、Webや電話による問い合わせなどのプロモーションチャネルにおける、月次のマーケティングリード獲得数、見込数、案件数、受注数を一覧でき、現在と将来の観点で容易に予算・実績が把握できることが確認できた。

 この効果を踏まえ、2013年6月に正式版を導入。マーケティング部門のみならず営業部門スタッフにも展開した。営業部門で使う案件管理では、A~Dランクの4段階で管理されている受注確度が色分けされ、単月および累計の予算・実績が一目で分かり、気になるデータを詳細までドリルダウンして現状も簡単に把握できるという。新搭載された「スナップショット機能」を活用することで、先週と今週の変化や着地の差分分析なども実現している。

 また、マーケティング部門と営業部門でMotionBoardを活用し、両部門が同じ数字や動きを見ることによる効果も。営業チームのミーティングに両部門の担当者が参加し、営業の目線で議論。同じ視点での議論から新たな施策を導き出し、小さなPDCAサイクルを回し続けられているという。

川島 弘之