ニュース

NEC、Windows 8.1を内蔵した65型タッチパネル式電子黒板

PC内蔵電子黒板

 NECとNECディスプレイソリューションズ株式会社は28日、タブレットPCの直感的な操作を大画面で実現する「PC内蔵電子黒板」を発表した。価格はオープンで2014年3月下旬より出荷を始める。

 「PC内蔵電子黒板」は、「BrainBoardシリーズ」新製品の65型タッチパネル内蔵ディスプレイ「MultiSync LCD-V652-TM」に、Windows 8.1 Professionalを搭載したボード型組み込みPCを内蔵したもの。

 教育の情報化が進む中、文科省の教材整備指針に基づき、全国の小中学校において「1学級に1台の電子黒板」導入が検討されている。電子黒板は、デジタル教科書を活用した授業や“一人一台タブレット”と連携した授業で活用される。

 一方、教育現場ではPCを持ち込み、大型ディスプレイに接続して授業を行うことも多く、接続作業や画面サイズ調整などの事前準備に手間がかかるという課題があったという。新製品は、ディスプレイの電源を入れるだけで内蔵PCも起動するため、スムーズに授業を開始できる。

 多様な授業シーンに対応する拡張性も備える。USBポートを3つ搭載しており、書画カメラと接続しリアルタイムでカメラに映った画像を表示したり、ネットワークカメラを取り付けて海外の学校との協働学習を行ったりが可能。

 ボード型組込PCのCPUには、Core i5-3610MEを採用。書き込みやタッチ操作、表示の切り替えなどもスムーズに行えるという。ディスプレイはフルHD(1920×1080)表示に対応し、理科の授業における植物観察などの精細な画面表示に適している。また、タッチ操作による画面の拡大・縮小や、添付のタッチペンによる4人までの同時書き込みが可能で、電子黒板を使った複数人での漢字の書き取りや算数の計算などが行える。

 65型に加え、46型の「MultiSync LCD-V463-TM」にボード型組込PCを内蔵したモデルも提供する予定。両社は今後も「NEC学校ICT推進ソリューション」を強化し、教育市場におけるICTの推進に貢献していく。

川島 弘之