NVIDIA GRID vGPUに対応したCitrix製品のテクニカルプレビュー版が提供開始に

　米NVIDIAは1日、仮想GPUソリューション「NVIDIA GRID vGPU」のハードウェア仮想化機能に対応した、Citrix Xen ServerとXenDesktopのテクニカルプレビューが提供開始されたことを明らかにした。

　NVIDIA GRID vGPUでは、サーバー側のGPUハードウェアを仮想化し、複数の仮想マシンからGPUを共有できるようにする。具体的には、仮想サーバー側に導入されるNVIDIA vGPU Managerにより、GPU上のグラフィックスメモリが一定量ずつ、各仮想マシンに割り当てられる仕組み。グラフィックスコマンドは、仮想マシンでネイティブ実行されているNVIDIAのグラフィックスドライバから、仮想I/Oチャネル経由でGPUへとそのまま渡される。またグラフィックスのレンダリングは、同じGPUを共有するユーザーに対し、タイム・スライドする形で処理されるとのこと。

　こうした仕組みにより、デスクトップPCにGPUを搭載するのと同じように、100％のグラフィックスAPI互換性が得られるので、ユーザーはWindows Aero、Office 2013、HTML5、Adobe Photoshop、Autodesk AutoCADなどのアプリケーションを、仮想環境で快適に利用可能になるという。

　なおNVIDIA GRID vGPUを利用するには、認証されたOEMプラットフォームをサーバーとして利用し、さらにNVIDIA GRID K1 GPUあるいはK2 GPUを搭載する必要がある。