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KVHと米Zadara Storage、クラウドストレージを日本市場で提供

 KVH株式会社とクラウド型ブロックストレージを提供する米Zadara Storageは29日、日本のKVHとAWSの顧客向けに、Zadara Storageが米国で展開している企業向けストレージサービス「Virtual Private Storage Array(以下、VPSA)」を、9月17日より共同で提供すると発表した。

Zadara Storage ビジネス・ディベロップメント バイス・プレジデントのノアム・シェンダー氏
KVH プロダクト・マネージメント部 執行役員の柏木街史氏

 VPSAは、NASのような機能やボリューム共有、専用スピンドルなどの特徴を持ったクラウドストレージ。塩浜のKVH東京データセンター1(TDC1)に設置された「AWS Direct Connect」ポートを経由するKVHの低遅延10Gigabit専用線上で提供する。日本のKVHおよびAWSの顧客は、時間単位でプライベートなブロックベースおよびファイルベースのSAN/NASを利用できる。

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 価格はサービス提供条件により変動。1時間あたり103円から提供する。価格例として、4×200GB SSDのパフォーマンス重視型が161円/時間(11万7713円/月)、36×3TB HDDの容量重視モデルが1059円/時間(77万2888円/月)、5×600GB HDDのバランスモデルが260円/時間(18万9800円/月)。

 用途としては、データベースをはじめミッションクリティカルなアプリケーションをはじめ、大容量のビッグデータやオンラインリポジトリなどに最適とする。

 Zadara StorageとKVHは共同で営業活動を行い、KVHは日本語と英語のバイリンガルで業務サポートを提供する。今後は田町と印西にあるKVHデータセンターにも拡大するほか、他社事業者とも提携し、50以上の国内データセンターまでエコシステムを拡大する方針。また、DaaS、IaaS、プライベートクラウド、KVH NetXpress(VPN)などのサービスもバンドル化するとしている。

川島 弘之