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日立システムズ、保守・営業部門に2000台のiPadを導入

 株式会社日立システムズは4日、顧客提案力強化とサービス向上を目的にiPadを保守・営業部門に2000台配備し、ワークスタイル改革を推進中だと発表した。

 同社ではスマートデバイスの業務利用を検討する企業向けに、導入計画から運用・保守・セキュリティ対策・ヘルプデスクまでをワンストップで提供する「スマートデバイストータルマネージドサービス」を3月より提供している。今回、同サービスを自社に導入してiPadを保守員と営業員に2000台配備し、業務での利用を開始した。

 保守部門には、2013年4月までに累計1000台のiPadを全国の保守員に配備。これにより保守員は、顧客システムの障害修復や点検などでiPadから最新の作業指示や技術情報を参照することが可能となり、保守作業のスピード・品質向上を実現した。また、保守終了後の作業報告や勤務申告などをiPadで外出先から手軽にできるようになり、業務効率も向上したという。

 営業部門には、2013年3月までに累計800台のiPadを配備。9月までには全営業員に累計1000台の配備が完了する。併せて、提案書やカタログなどの営業資料を電子化し、同社のクラウドに保管。これにより営業員は、場所と時間を問わずに最新のコンテンツが利用可能となったほか、営業資料の社外流出も防止でき、顧客へのプレゼン品質向上、提案力の強化、セキュリティ対策の強化を実現したという。

 なお、配備に際しては、端末の初期設定、業務に必要なアプリケーションのインストール、セキュリティを確保するための端末管理サービス導入などを、一カ月で最大1万5000台の設定作業が可能という自社のキッティングセンターで実施した。

 今後、同社では、営業が顧客との折衝報告をiPadから手軽に実施できるSFAシステムの導入を進めるほか、社内業務をiPadで手軽に行えるよう、業務システムの改編を進める予定。また、音声を含めた動画のプレゼン資料の準備も進め、顧客に自社製品を分かりやすく提案できる環境を構築するとのこと。

(川島 弘之)