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ソフトバンクテレコム、クラウド事業者向けのネットワークサービス「クラウドバス」

 ソフトバンクテレコム株式会社は9日、クラウドサービス事業者向けのネットワークサービス「クラウドバス」を発表した。7月より提供開始する。

 「クラウドバス」は、クラウドサービスにアクセスするための各種VPN回線を一本の回線上で多重化し、同一のインターフェイスで提供するサービス。クラウド事業者はこれを利用することで、これまではその都度個別で実施していたVPN回線の調達や設定を、「クラウドバス」の設定だけで行えるようになるため、接続用VPNサービス提供までの時間を大幅に短縮できるという。

 また、バックアップ回線を標準装備したネットワーク構成により、障害に強いほか、異なるデータセンターによるディザスタリカバリ(DR:災害対策)を容易に行えるので、信頼性と安全性の高いサービス環境を提供できるとのこと。

 さらに、バースト対応品目を用意しており、突発的なクラウド利用の増加などによる、設定帯域を超えた一時的なトラフィック増にも対応できるとしている。

 加えてクラウド事業者は、「クラウドバス」で接続することにより、異なるデータセンター間でのクラウドサービス連携や、ユーザー企業の利用状況に合わせた、柔軟なサーバーリソースの割り当てが可能になる点もメリット。クラウドサービスだけでなくユーザー企業の拠点との間を結ぶ各種VPN回線を、ソフトバンクテレコムを通じて一括提供することも可能になるとした。

 なおVPN回線としては、「ULTINA Wide Ethernet」「ULTINA IP-VPN」「ホワイトクラウド SmartVPN」の各サービスに対応し、5Mbps(確保帯域なし)、10Mbps(1Mbps確保)、100Mbps(10Mbps確保)といったサービス品目を用意している。

(石井 一志)