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「ワインツーリズムやまなし」がOffice 365を採用、コミュニケーションを改善

 日本マイクロソフト株式会社は11日、地域イベント「ワインツーリズムやまなし」において、クラウドサービスのOffice 365が採用されたと発表した。

 地場のワイナリー巡りをするにとどまらず、地域のさまざまな活動と結び付けて地域振興を促す「ワインツーリズム」活動では、その活動の性質上、中心メンバーは本業を持ちながら追加の活動としてワインツーリズムの運営にあたっている。このため、参加メンバーのうち、例えばワイナリーは勝沼地方に集中しているものの、地場の酒屋やレストランなどは甲府を中心に散在し、また旅行としての「ワインツーリズム」は八ヶ岳に在住するメンバーが担当するなど、メンバーの居住地が山梨県全域に広がっているため、1カ所に集まって会議をするのも難しいという課題があった。

 そこで「ワインツーリズムやまなし」では、Office 365を導入。オンライン会議であるLync Onlineを利用し、安価な費用でコミュニケーションを改善できたという。特定の時間を決めて会議することもひんぱんにあるというが、特に有効に利用されているのはプレゼンス(在席情報)の機能。各メンバーの本業の業務が終了した後でLyncアプリケーションにサインインをすると、在席情報がグリーンになるため、ディスカッションができる状態なのかが一目でわかり、コミュニケーションが取りやすくなる。また、ほかのメンバーもオンラインで、いつでもディスカッションができる状態にある、ということがわかると、安心感も生まれるという。

 また今後は、活動の中で利用する資料の共有に、SharePoint Onlineを活用していく計画。これによって、資料の共有が容易になるだけでなく、毎年資料を蓄積することにより、それまでの経験を翌年以降にも効果的に利用できるようになる、という点にも期待しているとのことだ。

(石井 一志)