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マイクロソフト、「Surface RT」発売記念レセプションを開催

映画「攻殻機動隊」にもデバイスとして登場

日本マイクロソフト コンシューマー&パートナーグループ担当の香山春明執行役常務
Surface RT

 日本マイクロソフトは、Surface RTの国内販売を3月15日から開始したのにあわせて、東京・代官山のAnjin(代官山T-SITE内蔦屋書店2F)において、報道関係者を対象にした発売記念レセプションを開催した。

 日本マイクロソフト コンシューマー&パートナーグループ担当の香山春明執行役常務は、「3月1日の発表以降、多くの反響をいただいた。反響の大きさに感激し、ワクワクしている」とし、「この日をようやく迎えられた。私自身も、オフの時のメインデバイスとして使っている。SNS、ゲーム、ウェブコンテンツなどを利用しており、さらに、オフの最中に、少し仕事をしなくてはならないという場合にも、キーボードを使って、Officeアプリケーションを利用できる。あたかもノートPCのように利用できることができ、出張レポートをまとめたり、月次のデータを閲覧するといった使い方も可能になる。オンとオフの両方で利用できるのがSurfaceの特徴である」などと語った。

 さらに、「今日から、ビックカメラグループ、ヤマダ電機グループ、ヨドバシカメラの1000店舗以上に展示される。まずは直接店に足を運んでもらい、触ってもらい、Surface RTを体験してほしい。Windows 8搭載PCとともに、春商戦のPC市場を盛り上げていきたい」などと語った。

 Surface RTは、CPUにNVIDIA Tegra 3クアッドコアプロセッサを搭載。OSにはWindows RTを搭載している。そのため、Windows 8と同じインターフェースを持つものの、これまでのWindows用に開発されたx86系のアプリケーションは動作しない。その一方で、すべてのモデルに、Word、Excel、PowerPoint、OneNoteが標準搭載している。Surface RTの価格は、32GB版で4万9800円から。

米Microsoft Surface担当のブライアン・ホールジェネラルマネージャー

 米Microsoft Surface担当のブライアン・ホールジェネラルマネージャーは、「私の家族は、妻も子供もiPadを使った経験があり、プレミアムタブレットとはどんなものかを知っている。そうした利用者から、Surfaceはプレミアムタブレットとして使いやすいとの評価があがった」と身近な例から紹介。「1日中移動しても使い続けることができる最初のタブレットがSurface RT。家のなかで使うだけでなく、外に持ち出して使うことができる」とした。

 Surface RTの特徴として、ホールジェネラルマネージャーは、4つのポイントをあげた。
 1つ目は、背面についたキックスタンドを、親指だけで、閉じたり、広げたりでき、見やすい角度となる22度での角度で簡単に机の上に置けること、キーボードを使用できるといった使い勝手の良さをあげた。2つ目には、家族で共有するなど、複数の利用者が1台で利用できる点。そして、3つ目には、Office製品のWord、Excel、PowerPoint、OneNoteが使用できる点。最後は、USB2.0などにより拡張性を持っていることを特徴にあげた。

 「Surface RTは、日本市場に最適なタイミングで投入できたと考えている。日本の市場向けには、最初から最新Officeが搭載され、Windows 8用のアプリが数多く出揃っているという状況でローチンできた」などと語り、「Surfaceは、移動中に最適なマシンである。私は、休暇中でも、移動するたびに5つのデバイスを持っていたほどだ。シアトルから日本に移動する場合でも、Surfaceだけで仕事ができ、映画をみて、読書もできる。一日中、散々検索してもバッテリーは持つ」などと語った。

 さらに、「Surfaceは購入者から高い評価を得ている製品だが、あらゆる人に受け入れられる製品ではない。電車やバスの通勤時など狭い場所で使用する場合や、学生やモバイル環境でビジネスをする人たち、経営幹部や中堅中小企業経営者など、あるいは私生活と仕事が混在するような生活をする人が対象になる。こうした利用者からは、いいフィードバックを得ている」などとした。

 一方、発売レセプションでは、ゲストとして、映画「攻殻機動隊 ARISE Border:1 Ghost Pain」の総監督であり、キャラクターデザインを担当している黄瀬和哉氏、シリーズ構成・脚本担当の冲方丁氏、漫画家の江川達也氏が参加し、「デジタルとアナログの融合」と題したトークショーが行われた。

 攻殻機動隊で描かれる2027年の世界にSurfaceが登場することが明らかにされた。

 黄瀬和哉氏は、「これだけ薄いデバイスはSFのなかには自然と存在するもの。映画のなかに、Surfaceを自然な形で登場させたい」とした。

 なお、トークショーの最後には、ゲストの3人に対して、ホールジェネラルマネージャーから、Surface RTが直接プレゼントされるというサプライズ演出も行われた。

発売記念レセプションの様子。カジュアルな雰囲気のなかで行われた
トークショーの最後にはゲスト3人にSurface RTがプレゼントされる一幕も

(大河原 克行)