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日本IBM、ソーシャル機能を強化した「Notes/Domino 9.0 Social Edition」

タイムライン画面から外部システムと会話可能に

Notes9の特徴

 日本IBMは12日、グループウェア新版「IBM Notes/Domino 9.0 Social Edition(以下、Notes9)」を発表した。価格は2万3600円(税別)/ユーザー。併せて企業向けソーシャルメディア新版「IBM Connections 4.5」も発表している。

 Notes9では、メール、カレンダー、掲示板などの従来機能に加え、ソーシャルメディアや基幹システムといった外部システムとの連携を強化した。具体的に旧版で一部提供されていたIBM Connectionsの機能(ファイル・プロフィール・マイクロブログ)がより密に結合された。

 具体的に、UIをIBM Connectionsと統一し、同一の操作性を実現。IBM Connectionsが提供するタイムライン機能「Active Stream」をNotes9クライアントから利用し、自分に関連する情報を一元的に参照できるようになった。

 Active Streamのタイムライン上で、IBM Connections上でのつぶやきを確認できるほか、SAP、Cognos、Twitter、FacebookといったOpen Social対応の外部システムからの通知も確認可能。外部システムからの通知は承認/返答を求めるもので、Notes9上からメールを使って直接これらシステムの操作を透過的に行えるという。

旧版の画面。以前よりIBM Connectionsの機能は提供されていたが、サイドバーに表示されるだけだった
新版では画面中央に配置されたタイムライン機能を軸にさまざまな機能連携が可能となった
Notes9の実際の画面

 モバイル対応も強化し、従来から対応しているiOS/Androidに加え、Windows Phone、Windows RT、Windows 8 ProといったOSにも対応した。

 また、Web対応も強化し、既存のNotes DBを改修なしでWebブラウザから表示・操作可能にする「IBM Notes Browser Plug-in」を提供。Webブラウザで利用できるメール機能「IBM iNotes Web Access」もよりクライアント型メーラーに近い操作性の高さを実現した。

 さらにアプリケーション開発機能の強化として、Web技術を採用したNotesアプリケーション開発技術「XPages」の各種機能を強化し、かつ、オープンソースのJavaScriptライブラリ「DoJo」において、モバイルデバイス向けの機能を追加したバージョン1.7.2を提供することで、さらに利便性の高いアプリケーション開発を可能にした。

既存のNotes DBを改修なしでWebブラウザから表示・操作可能に
Web技術を採用したNotesアプリケーション開発技術「XPages」の各種機能を強化

 なお、今回Notes9機能強化の核となるIBM Connectionsも新版をリリース。@mentionを使っての特定の人に向けたメッセージや、「いいね」ボタンの改善など、コンシューマ向けソーシャルメディアに近い利便性を実現。さらにMicrosoft OutlookからもIBM Connectionsのコンテンツにアクセスできるようにした。

(川島 弘之)