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TIS、企業システムでのOSS活用促進を支援する「OSSマイグレーションサービス」
(2013/1/21 16:10)
TIS株式会社と株式会社野村総合研究所(以下、NRI)は21日、NRIが提供するオープンソースソフト(OSS)のサポートサービス「OpenStandia」のパートナー契約を締結したと発表した。TISではこれに伴い、企業の業務システムにおけるオープンソースソフト(OSS)の活用を支援するサービス「OSSマイグレーションサービス」を同日より提供開始する。
OSSマイグレーションサービスは、企業の業務システムを新たなプラットフォームに移行するマイグレーション作業において、OSSの活用を支援するもの。オープンソースRDBMS(リレーショナルデータベース管理システム)のPostgreSQLを中心としたOSS活用に向けて、アセスメントからコンサルティング、新プラットフォーム構築、システム移行、その後の保守サポートまでをワンストップで提供する。
TISでは、エンタープライズ分野のミッションクリティカルシステムへのOSS適用を目指して、その活用に関するノウハウをソフトウェアスタック(推奨構成群)「ISHIGAKI Template」として体系化し、独自の実証検証に基づいて蓄積してきた。
ISHIGAKI Templateには、選定OSSに対する170種類以上の推奨設定が事前に設定されているため、OSS導入のハードルを引き下げられる点が特徴だが、このスタックを利用することで、ユーザー企業の要件にあわせた活用方法をトータルに支援可能。ハイアベイラビリティ(HA:高可用性)構成やクラスタ構成の設定についても標準装備しているので、ディザスタリカバリ(DR:災害対策)構築までを含めたミッションクリティカルなエンタープライズシステムでのOSS活用を実現するという。
また、OSS活用で不安視される1つである移行後のサポートについても、NRIのOpenStandiaを活用した保守体制により、安心してOSSを利用可能なサポート体制を整えるとのこと。
対象のOSSは前述の通りPostgreSQLを中心に、基本的なミドルウェアである「Apache」「JBoss」から、高度な運用を実現するための「DRBD」や「Hinemos」などをカバーしている。
価格は、データベースアセスメントサービスが150万円(税別)から。そのほかの、移行コンサルティング、移行事前検証、移行サービス、保守サポートなどの各サービスについては個別見積もりとなる。