Javaアプリをクラウドで構築・実行できる「Heroku Enterprise for Java」


 salesforce.comの子会社であるHerokuは19日(米国時間)、Java向けエンタープライズクラウドサービス「Heroku Enterprise for Java」の提供を開始した。

 Heroku Enterprise for Javaでは、クラウド上にJavaアプリケーションを構築し、実行することが可能となる。従来アプリケーションの構築で必要となるソースコード・コントロールシステム、テスト環境およびステージング環境、ロードバランサ、アプリケーションサーバー、データベースなどを自前で用意することなく、企業は分単位でミッションクリティカルなJavaアプリケーションを構築・展開できるようになる。

 主な機能としては、JDK 7と最新のJDK 8ビルドを含むコアJava JDKおよびJVMのサポートに加え、高可用性アプリケーションの構築に必要な事前構築済みシステムのフルスタックを提供する。また、フルスタックのコンポーネントのランタイムと管理に加え、Heroku PaaSで簡単にプロビジョニングが可能な開発・ステージング環境が別途用意される。

 また、Atlassian社が提供するCI(継続的インテグレーション)サービス「Bamboo」とHeroku Enterprise for Javaを組み合わせることで、アプリケーションの提供プロセスを完全に自動化できるという。コードのチェックインからテストビルド、ステージング展開、本環境のプロモーションまで、サーバーセットアップなどの手間もなしに、開発者はすぐにこの環境を使い始められるとのこと。

 このほか、Eclipseのネイティブサポートやエンタープライズレベルのサポートサービスなどが提供される。

 基本料金はアプリケーションあたり月額1000ドル。

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(川島 弘之)
2012/9/20 13:07