セイコーウオッチ、統合データベース基盤にSQL Serverを採用~Oracle DB 10gから乗り換え


 日本マイクロソフト株式会社は19日、セイコーウオッチ株式会社が、国内外のデータベースをSQL Server 2008 R2に統合したと発表した。統合にあたってはデータベースを仮想環境へ移行し、大幅なコスト圧縮を実現しているという。

 セイコーウオッチでは、海外60カ国・120拠点で利用されている販売/在庫情報を集約し分析する、海外現地法人および代理店向けの販売管理システムや、海外市場向け情報系システム、国内市場向け情報系システムなどをそれぞれ別のシステムで運用していたが、市場のグローバル化が進む中で、それらを一元的に集約した統合情報インフラの構築を計画していた。

 そして、複数のデータベース製品を比較検討した結果、仮想化に適したコストを抑えられるライセンス体系になっていること、各種BIツールが標準機能として提供されていることなどから、SQL Server 2008 R2を採用している。

 なお移行にあたっては、日本マイクロソフトが提供する移行支援サービス「Oracle マイグレーション アセスメント(OMA)」を利用して、既存のOracle Database 10gからの乗り換えを行っているとのこと。セイコーウオッチの資産によれば、この移行・統合によって、全体では数千万円規模の圧縮効果が出ると見積もられている。

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(石井 一志)
2012/7/19 14:06