データコア、ストレージハイパーバイザーの新版「SANsymphony-V R9」


データコアの片山崇氏
SANsymphony-Vのストレージ仮想化

 データコア・ソフトウェア株式会社(以下、データコア)は4日、ストレージハイパーバイザー製品の新版「SANsymphony-V R9」を発売した。同日よりパートナー経由で販売される。

 SANsymphony-Vは、ストレージを仮想化しリソースプール化するソフト。ソフトによるストレージ仮想化であるため、汎用性・柔軟性・拡張性に優れ、ハードウェアストレージのライフサイクルや仕様などの制約を受けないのが特長。SANsymphony-Vをインストールしストレージとアプリケーションの間に設置する「DataCoreサーバー」がストレージリソースの管理やシンプロビジョニングを実現する。

 新版では、機能強化としてDataCoreサーバーグループを2台から4台に拡張。4台で「N+1 Redundant Gridアーキテクチャ」を形成することで、効率的な拡張と負荷分散を実現した。また、非同期リモートレプリケーション機能も拡張し、“1 to Many”“Many to 1”の拠点間DRを実現した。

 新機能としは、グループオペレーションを実現。管理画面において仮想ディスクをグループ化し、グループ単位で各種のオペレーションを実行できる。従来は仮想ディスクがずらっと一覧表示されてしまっていたため、目的の仮想ディスクを探すのにも一苦労だったという。

 仮想ディスクプールの管理機能も搭載した。管理画面上で仮想ディスクプール内のヒートマップを表示。ヒートマップ情報と連携し、SANsymphony-Vが自動的に各リソース間で容量やI/O負荷のリバランスを行ってくれるという。

 また、VMwareとの連携強化も図った。vCenter Plug-inやSite Recovery Manger、vStorage API for Array Integration(VAAI)をサポートし、SANsymphony-Vの管理コンソールとvCenterとの連携を実現した。

DataCoreサーバーグループの拡張ヒートマップ表示とリソースのリバランス

 データコアでは、今回の機能強化により、中小・大規模の企業システムからプライベートクラウドを検討中の企業、大規模データセンター、クラウドサービス提供者まで広範なシステム領域でストレージハイパーバイザーの利点が生かせるようになるとしている。

関連情報