NEC、OpenFlowコントローラ「PF6800」などの機能を強化~統合管理機能やAPIなどを追加


UNIVERGE PF6800

 日本電気株式会社(NEC)は2日、OpenFlow技術を用いたプログラマブルフロー製品「UNIVERGE PFシリーズ(プログラマブルフロー)」において、コントローラ「UNIVERGE PF6800」とスイッチ「UNIVERGE PF5240」の両製品を強化すると発表した。同日より提供を開始している。

 「UNIVERGE PFシリーズ」は、OpenFlowを利用した次世代ネットワーク製品。「フロー」をもとに特定の通信トラフィックを制御することにより、柔軟かつ容易なネットワーク設計を実現しているという。

 今回の機能強化では、まず、複数のPF6800コントローラを統合管理する機能が追加された。具体的には、各コントローラ単位でのGUI管理画面の操作が必要だった点を改め、複数のコントローラの情報を統合するWeb GUI管理画面が提供されたことで、全体の可視化が可能になった。

 また、GUI管理画面上で簡単なマウス操作を行うことによって、仮想テナントネットワークを容易に設定可能になったため、従来のコマンド入力作業時と比べて操作性とユーザビリティが向上している。

 さらに、外部の運用管理アプリケーションなどから、フロー制御などのPF6800コントローラの各種操作を実行できるWeb APIを公開したことにより、プログラマブルフロー以外のシステムとの連携が可能になっている。

 このほか、VLANでの最大4096個のID設定制限を超えた利用が可能になったほか、OpenFlowに対応していない既存の自社スイッチ「UNIVERGE QXシリーズ」をPF6800コントローラから設定する機能などが搭載された。

 なお、機能強化されたPF6800コントローラは、NTT Comが先ごろ発表したクラウドサービス「Bizホスティング Enterprise Cloud」の基盤の一部として採用されているとのことだ。

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