日立、SCMソリューション「SCPLAN」のSaaS版を提供


需給状況把握の画面例

 株式会社日立製作所(以下、日立)は17日、製造・流通業向けのSCM(サプライチェーン管理)パッケージ「SCPLAN」のラインアップに、SaaS形式のサービスを追加すると発表した。サービス提供は4月19日より開始する。価格は月額52万5000円から。

 「SCPLAN」は、日立の生産計画/調達計画分析・シミュレーションノウハウをもとに製品化されたSCMパッケージ。1999年から販売を開始し、国内外ですでに140サイト以上の導入実績を持つという。

 今回の新サービスは、この「SCPLAN」をSaaS形式で提供するもので、日本語・英語・中国語に標準で対応し、サプライチェーンに関する各種業務を国内外の拠点からWebブラウザだけで利用可能。SCPLANをベースにしているので、日次の計画立案を高速シミュレーションでリアルタイムに確認できるほか、正確な需給の状況把握や生産計画における意思決定を支援可能なため、計画サイクルやリードタイムの短縮などが図れ、より需要変動への対応を強化できる。

 提供基盤としては、企業間ビジネスメディアサービス「TWX-21」のSaaS事業支援サービスを利用。日立のクラウドサービスの提供拠点であるHarmonious Cloudセンタで運用を行っているため、「TWX-21」で提供する高いセキュリティレベルや高信頼な運用などのサービスレベルを実現したとのこと。

 また、このサービスでシミュレーションした計画結果をもとに、「TWX-21」で提供する需給調整支援サービスなど、ほかのアプリケーションとのデータ連携も容易になっている。

 なお日立では今後、サプライチェーンをグローバルに展開する製造・流通業に向けて拡販を開始し、順次、適用業種・業務を拡大しながら、3年間で、累計50サイトへの導入を目指すとしている。

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(石井 一志)
2012/4/17 16:52