ストレージ仮想化ソフト「VVAULT」、クラウドバックアップ機能に対応


 株式会社オレガは2日、Windows上で複数のストレージを統合して仮想ドライブを構築するストレージ仮想化ソフト「VVAULT」の新版を発表。製品Webサイトからのダウンロード提供を開始した。

 新版となるVVAULT 3.0では、仮想ドライブサービスを稼働させた状態でバックアップ・リストア・マイグレーションが可能な独自技術「VVAULTライブ・テクノロジー」をさらに拡張。遠隔地に設置したVVAULTサーバー間でインターネット越しにリアルタイムにデータを保護するクラウドバックアップ機能を実装した。

 各拠点のVVAULT 3.0サーバーをフレッツなどの安価なインターネット回線で接続するだけ。従来の高価なBCP/DRのように、システム全体の二重化、大容量WANの用意が不要となり、より低コストでデータを保護できるとしている。

 今後は、大規模システムへの対応やバックアップファイルの世代管理を行うスナップショット機能や、スマートフォンやクラウドサービスへの接続対応などについて順次開発を進めつつ、パートナー各社と協力して2012年度中に5万ライセンスの提供を目指す考え。

 価格は個人向け「Basic」「Personal」が無料。クラウドバックアップに対応した個人向け「Personal Plus」が月額525円。全機能が利用できる企業向け「Professional」が年額12万6000円。ほか「Professional OEM」もオープン価格で提供する。

 なお、同日よりNTT Comが「Bizシンプルディスク バックアップタイプ」の名称で、VVAULT 3.0のクラウドバックアップ機能を活用したサービスを展開している。

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