日本IBM、1台の管理サーバーで25万クライアントを管理できるMDMソフト
リレー方式により、1台の管理サーバーで25万台までのクライアントを管理 |
日本IBMは19日、スマートデバイスなどのモバイル端末を管理するMDMソフト新製品「IBM Endpoint Manager for Mobile Device V8.2」を発表した。PCやサーバーなどを管理する「IBM Tivoli Endpoint Manager」と組み合わせることで、企業で活用する多様なデバイスの一元管理を実現する。
Endpoint Managerは、2010年7月に買収したBigFix社の技術を活用した製品。日本では2011年2月より提供している。そして今回、モバイル端末にまで管理対象を広げるIBM Endpoint Manager for Mobile Device V8.2を新たにリリースする。
管理コンソールと個々のモバイル端末に導入されるエージェントから構成され、エージェントが導入されたすべてのモバイル端末のモデル名やユーザー名、インストールアプリの種類といった情報を、管理コンソール上に見える化する。
また、管理サーバーを中心にエージェントが数珠のようにつながるリレー方式により、1台の管理サーバーで25万台までのクライアントを管理できるという特長を持つ。
新版では、地図上で端末の位置をリアルタイムに確認できる機能を搭載。利用者の位置情報だけでなく、紛失した端末の位置特定にも利用できる。また、端末画面のロック・データ消去機能もサポートし、盗難・紛失時の対応を強化した。
このほか、パスワードルールの設定やデータの暗号化、カメラの使用禁止、メールへのアクセス制限といった機能が新搭載されている。
対応OSは、iOS、Android、Windows Phone。PC版では、Windows、Linux、HP-UX、AIX、Solaris、Mac OSに対応。両製品を連携させることで、これらをすべて一元管理できる。
価格は、管理対象1台あたり8660円(税別)。
なお、最大のユーザーはIBM自身であり、現在40万台のクライアントを管理している。今年度中に全世界の全75万台のクライアントへ展開する予定という。