IIJがDDoS対策サービスを強化、標準で3Gbpsまでの攻撃に対応


 株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)は、ユーザーのインターネット回線やサーバーなどのネットワーク環境をDDoS攻撃から守る「IIJ DDoS対策サービス」を刷新し、より大規模な攻撃を防御する新サービス「IIJ DDoSプロテクションサービス」として、3月より提供する。

 IIJ DDoSプロテクションサービスは、ユーザーのネットワーク向けの攻撃を検知・防御するフルマネージド型のサービス。IIJのバックボーン側に設置した防御装置でネットワークを常時監視し、事前に定義されたDDoS攻撃の特性を持つ通信や、平常の通信状況を逸脱した異常な通信を検知した場合にアクセス制御や帯域制御を行う。

 バックボーン側で未然に攻撃を阻止するため、ユーザーの環境が攻撃による負荷を受けることがなく、回線設備やサーバーを増強せずに済むのがメリット。また、導入前のコンサルから機器の設定、運用・保守、レポートの提供まで、IIJの専任エンジニアが一貫して行うため、DDoS攻撃にまつわる作業をフルアウトソースできるという。

 今回のサービス刷新では、バックボーン側に設置する防御装置を拡張性の高い機器に変更。標準で3Gbpsまでの攻撃に対応できるほか、将来的に想定を超える大規模な攻撃がきた場合でもすぐに設備増強できるとする。

 今後はIPv6対応も予定。それ以外にも積極的に機能拡張していく考え。

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(川島 弘之)
2012/2/2 06:00