ユニファイドコミュニケーション導入率上昇、モバイルの普及が起因~IDC調べ


 IDC Japan株式会社は5日、国内ユニファイドコミュニケーション(UC)市場の企業ユーザー調査結果を発表した。VoIPシステム/サービスを利用しているユーザーは51.3%。UCアプリでは「IP会議システム」「通話履歴」「プレゼンス管理」の導入率が高く40%前後となった。モバイルデバイスのユーザー数増加がUCアプリの導入を促進しているという。

 2011年8月に従業員10人以上の企業774社に対する調査。利用状況などを聞いた。

 同調査によると、VoIPシステム/サービスを自社の音声プラットフォームとして利用する企業は51.3%。導入目的としてはコスト削減が多数を占めた。

 UCアプリについては、電話会議/Web会議/ビデオ会議を含む「IP会議システム」を導入している企業は40.6%と、2010年比で12.8ポイント増加した。「通話履歴」「プレゼンス管理」などの機能も導入率が上昇している。IDCでは、近年のスマートデバイスの出荷台数拡大に伴うビジネス利用の機会成長が関係すると見ており、モバイルデバイスのOSオープン化によってUCアプリを利用しやすい環境が整ったのが一因とみる。

 「UC製品ベンダーと販売チャネルにおいては、導入時期や企業規模などのターゲットを明確にしたマーケティングを行い、ビデオ/モバイル/ソーシャルネットワーキングをキーワードとしたアプリ訴求が必要である」としている。

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(川島 弘之)
2012/1/5 11:57