テラデータ、列単位のデータ格納に対応したDWH「Teradata 14」
日本テラデータ株式会社は、データウェアハウス(DWH)製品の新版「Teradata 14」を15日に発売し、2012年2月15日に出荷を開始する。
同製品の中核となる「Teradata Database 14」では、従来の行単位のデータ格納に加え、新たに列(カラム)単位で格納する「Teradata Columnar(テラデータ・カラムナー)」機能を実装した。1つのテーブルで行・列単位の両方をハイブリッドに利用できるため、アプリケーションに応じた柔軟な物理設計が可能。データを列単位にパーティション化すると検索に不要な列がアクセスから排除され、パフォーマンスが向上する。また、同一列上のデータは同じデータ型を持つため、効率的な圧縮が可能になる。Teradata Columnarでは、列単位のパーティションに含まれているデータの内容に応じて、複数の圧縮アルゴリズムの中から最適なものを自動で選択する機能が搭載されている。
また、“コールドデータ”と呼ばれるアクセス頻度の低いデータを自動的に判断して圧縮する機能も搭載された。コールドデータを自動判別し、圧縮率が高いブロックレベル圧縮を実行。頻繁にアクセスされる“ホットデータ”は従来の非圧縮形式で格納し、圧縮解除処理の繰り返しを回避することで、パフォーマンスを最大化している。圧縮する対象データの選定はすべて自動化されているため、管理者が手間をかけずにストレージを有効利用できるのが特長だ。
そのほか、CPUやI/Oリソース割り当てを最適化する分析ワークロード管理機能の強化や、正規表現・日時関数・ARRAYおよびNUMBERデータ型などほかのデータベースとの互換性を提供する70以上の関数やデータ型を新たにサポートした。