約80万枚のRFIDタグを導入した次世代TSUTAYA、代官山に今冬オープン


 NECは8日、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(以下、CCC)が今冬にオープン予定の次世代TSUTAYA店舗「代官山 蔦屋書店」に、UHF帯RFIDタグ約80万枚を用いた販売・在庫管理システムを構築したと発表した。一店舗で約80万枚は国内最大規模となる。

 新システムは、同店の主要商品(書籍・DVD・CDなど)にUHF帯RFIDタグを装着し、RFID読み取り用の棚アンテナを取り付けた什器(RFIDスマートシェルフ)、RFIDと電子マネーに対応するセルフレジ、RFIDスマートゲートなどを組み合わせたもの。

 これまでバーコードリーダを用いて人手で行っていた入荷検品・レジオペレーション・在庫位置情報管理の精度や作業効率を大幅に向上する。

 特に貸し出しの多い新作や人気商品は、RFIDスマートシェルフに陳列し、商品に付けたUHF帯RFIDタグを定期的・自動的に読み取ることで、在庫状況の共有や販売データとを迅速に整合。書籍の盗難防止としても活用でき、ロス率を低減できるという。

 また、レジの作業では複数の商品のタグを一括で認識できるため、顧客のレジ待ち時間を短縮。商品にRFIDタグを装着することでレンタルでのセルフレジも可能となり、商品を他人に見られることなく、複数の電子マネーやTポイント、現金などで簡単に精算できるという。

 NECでは本事例の標準的なシステムを流通業をはじめとする各業種向けソリューションと連携させ、販売強化する考え。

関連情報