NEC、物流過程を見える化するクラウドサービス


 日本電気株式会社(以下、NEC)は、サプライチェーンにおける物流過程を見える化するクラウドサービス「NeoSarf/Logistics」を11月より販売、2012年1月よりサービス提供を開始する。

 NeoSarf/Logisticsは、物流過程において輸送中貨物の現在ステータス(位置や在庫情報)を効率的に確認できるクラウドサービス。

 現在、物流過程における貨物の管理番号は、荷主による「発注番号」、運送業者による「送り状番号」、輸出入が発生する場合の「INVOICE番号」「B/L(船荷証券)番号」など、介在する事業者ごとに異なる管理番号を付与し、個別に管理されている。そのため、荷物の位置を把握する場合、介在する事業者に個別に確認するか、全体を把握するためのシステムをサプライチェーン内の特定事業者が新たに構築する必要があり、時間・手間・コストを要しているという。

 NeoSarf/Logisticsは、各事業者で扱う貨物の管理番号をクラウド上で相互にひも付ける仕組みを持ち、どの事業者の管理番号で検索しても、輸送中貨物の現在位置が把握可能となる。商品明細やロット情報も管理できるため、輸送過程のどこに何がどれだけあるのか、さらにこれらのステータス情報を使って、何がいつどれだけ届くのかという着荷側視点での情報把握も可能という。トレーサビリティ機能に加え、輸送遅延を検知するアラート機能も備える。

 また、貨物ステータス情報は、NeoSarf/Logisticsで提供する画面からの入力に加え、EDI連携によるデータ取り込みも可能。タブレット・スマートフォンによる作業状況の入力・ステータス確認にも対応する予定。日本語、英語、中国語に対応する。

 NECは、大・中規模の事業者を中心に拡販し、今後3年間に国内外で約300の契約を目指す。

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(川島 弘之)
2011/10/26 15:33