VMwareとNVIDIA、仮想デスクトップ分野で戦略的パートナーシップを締結


 米VMwareと米NVIDIAは19日、戦略的パートナーシップを締結したと発表した。両社の技術を組み合わせることで、ハイエンドのワークステーションに匹敵する仮想デスクトップの提供を目指す。

 NVIDIAでは、ワークステーション向けグラフィックカード「Quadro」のパフォーマンスを、ネットワーク経由の仮想環境で利用する「Quadro仮想グラフィックス・プラットフォーム」の技術デモを8月に開催されたSIGGRAPHで公開している。これをVMware Viewと組み合わせることで、ワークステーションに匹敵する仮想デスクトップの提供や、VMware Project AppBlastを経由したアプリケーションの3Dアクセラレーションの提供を目指す。

 WMwareのエンドユーザー・コンピューティング担当副社長、ビットリオ・ビアレンゴ氏は、「VMwareとNVIDIAでは、ホスティングされた仮想デスクトップや汎用アプリケーション・アクセスにおいてもワークステーションクラスの3Dグラフィックスを使用可能とし、デスクトップ仮想化を従来よりも大幅に拡大しようと考えている」と説明。「今回、NVIDIAとパートナーシップを締結したことにより、今後は、パワーユーザー向けの3D機能を実現するほか、タブレットやシンクライアントなどまでを含む、あらゆる種類のエンドポイント機器における様々なユースケースで利用可能な3D機能を実現していきたい」とコメントしている。

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(三柳 英樹)
2011/10/21 13:58