LibreOfficeのオンライン版、Android版、iOS版を開発中。リリースは2012年後半以降
オープンソースオフィススイートの「LibreOffice」を管理しているThe Document Foundationは10月14日に行われたLibreOffice Conferenceにおいて、オンライン版LibreOfficeの「LibreOffice Online」および、LibreOfficeのAndroid OSとiOSへの移植作業が進行中であることを明らかにした。
LibreOffice Onlineは、WebブラウザからLibreOfficeの機能を利用可能にするためのプロジェクトで、GTK+フレームワークと、HTML5のcanvas機能によって実現されている。開発を担当するSUSE社のMichael Meeks氏は、プロトタイプ版の動作している様子を撮影したデモ動画を公開している。
また、LibreOfficeをAndroid OSとiOSに移植するプロジェクトも進行中だ。このプロジェクトは、GIMPをWindowsに移植したことで知られるSUSE社のフィンランド人開発者Tor Lillqvist氏が自発的に行っている。現時点では、ユーザーインターフェースの作業は全く行われていないが、基本的なソースコードをAndroid OSとiOSでコンパイルするところまではできたという。目標として、LibreOfficeをiPadやAndroidタブレット端末で動作させること、また将来的にはさらに小さな端末で動作させることを目指している。
Webブラウザ版もAndroid OS版/iOS版も現時点ではエンドユーザーが利用できる段階にはなく、初期の開発段階にある。同財団では製品として利用可能になる時期として、2012年後半から2013年前半ごろをめどとして示している。