フェイルオーバー機能を強化したクラスタパッケージ「MIRACLE CLUSTERPRO X 3.1」


 ミラクル・リナックス株式会社は11日、「MIRACLE CLUSTERPRO X 3.1」を発売した。

 同製品は、NEC製クラスタソフト「CLUSTERPRO X」とMIRACLE LINUX最新版「Asianux Server 3 == MIRACLE LINUX V5」を組み合わせたパッケージ製品。

 新版では、メモリ使用率を監視し、アプリケーションがシステムリソースを専有してしまうような異常時にフェイスオーバーを可能にする「システムリソース監視オプション X」、Javaアプリケーションに特化してリソースの使用状況に応じたフェイルオーバーが可能な「Javaリソース監視オプション X」という2つのオプション製品を追加した。前者のオプションにより、3台以上のクラスタ構成時に自動でリソースの空いているサーバーを判断してフェイルオーバーが可能になる。

 また、監視ソフトからのSNMPポーリング、障害時のSNMPトラップ送信に対応し、「Zabbix」などの監視ソフトからクラスタ状態を監視したり、フェイルオーバー発生時にSNMPトラップで監視ソフトに通知するなど、監視ソフトと連携したシステム全体の一元監視が可能となった。

 さらに災害対策として、遠隔クラスタを構成する場合に回線速度、ミラーデータ量を事前に確認できる「ミラー回線測定機能」、書き込みが多い時にほかのミラーディスクに影響を与えない「ミラーデータ帯域制御機能」なども搭載した。

 製品価格は、2CPU/2VMで63万円、ノード追加(1CPU/1VM)が31万5000円。システムリソース監視オプション X/Javaリソース監視オプション Xライセンスがいずれも15万7500円。

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