米Oracle、REST APIをサポートした「Oracle Coherence」新版~Exalogicにも最適化


 米Oracleは3日(米国時間)、インメモリ・データグリッドソフトの新版「Oracle Coherence 3.7.1」を発表した。

 Oracle Coherenceは、複数のハードウェアから構成されたサーバー群で仮想的な共有メモリ領域を確保し、大量のデータを高速処理するソフト。新版では、まず、REST APIが新たに導入され、データグリッドを利用できるクライアント言語が拡大された。具体的には、PHPやPythonなどで、Oracle Coherenceによるデータグリッドで保持されたデータに対し、アクセス、操作、レポートが可能になっている。

 また、ミドルウェア高速化マシン「Oracle Exalogic」に展開した際の、ネットワーク通信低遅延およびスループットの向上のための最適化も行われており、これと併用することにって、性能を劇的に向上させられるという。

 さらに、「Elastic Data」機能により、メモリとディスクストレージの両方をデータグリッドのストレージとして透過的に利用でき、ストレージメディアに関係なくほぼメモリと同等の速度で、データアクセスを行えるようにした。

 このほか、「Query Explain Plan」機能では、大規模な分散型データセットに対するクエリ管理やトラブルシューティングを容易にし、導入コストの削減に貢献できるとしている。

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