クララオンライン、CIFS/NFS/WebDAVで利用できるクラウドストレージサービス
株式会社クララオンラインは4日、FOBASコンサルティング株式会社(FOBAS)が提供するクラウドストレージゲートウェイ製品「FOBAS Cloud Storage Cache」を利用したファイルサーバーサービスを発表した。10月1日より提供している。
FOBAS Cloud Storage Cacheは、SOAP/RESTで実装されるクラウドストレージ専用のAPIを、一般的なCIFS/NFS/iSCSIなどのインターフェイスに変換するゲートウェイ製品。データ圧縮や重複排除、キャッシュ機能なども備え、クラウドストレージ利用時のパフォーマンス、セキュリティ向上に寄与する。
新サービスは、同社がこれまで提供してきたAmazon S3準拠のクラウドストレージサービスをベースに、FOBAS Cloud Storage Cacheを利用して、CIFS/NFS/FTP/WebDAVなど利便性が高いプロトコルに変換して提供するファイルサーバーサービス。
CIFSでは、Active Directory(AD)連携も実現するほか、今後はNAS製品のバックアップ用途で利用が多い「rsync over ssh」やiSCSIの対応も予定している。
Amazon S3準拠のクラウドストレージサービスと組み合わせることで、理論上、最大600ゼタバイト(ZB)まで拡張可能な仮想ファイルシステム空間が実現可能という。物理ストレージの上限による制限、データ増大によるファイルシステム再構成に伴うサービス停止などが発生しないのも特徴。
価格面では、一般的なファイルサーバーサービスでありがちな段階的課金ではなく、GB単位での従量課金を採用。小さく初めて大きく育てる、容量の変動性の高いニーズに対応するとしている。