2015年の国内プライベートクラウド管理ソフト市場は200億円規模に、2010年の5倍以上に成長～IDC Japan予測

国内プライベートクラウド管理ソフトウェア市場 売上額予測：2010年～2015年（出典：IDC Japan）

　IDC Japan株式会社は14日、2010年の国内プライベートクラウド管理ソフトウェア市場規模実績と、2015年までの予測を発表した。

　IDCが定義しているプライベートクラウド管理ソフトウェアとは、仮想化基盤上のITリソースに対し、自動化、サービス管理、メータリングの機能を提供するもの。今回の調査によると、2010年の同市場規模は、前年比66.3％増の33億7900万円だったという。また2011年は、前年比39.3％増の47億800万円になる見込みで、2010年～2015年の年間平均成長率（CAGR）は42.7％と大きく成長し、2015年には200億円の規模に達するとしている。

　プライベートクラウドは、2010年からデータセンター事業者やグループ企業の情報システム子会社などを中心に構築が進み始めており、プライベートクラウド管理ソフトウェア市場が立ち上がりを見せた。また、仮想化からプライベートクラウドへ進む意向のある企業が50％を超えるといった調査結果も見られるほか、現在サーバー仮想化の実施を予定している企業では、約75％がプライベートクラウドの構築を計画に入れているとのこと。さらにこうした企業では、およそ半数は2年以内にプライベートクラウド管理ソフトウェアの導入を予定していることから、市場の大きな成長が見込まれている。

　なお、今後の同市場は、短期的にはサーバー仮想化からの延長として導入されやすいITリソース管理とプロビジョニングがけん引。その後、2013年ごろからサービス管理の本格的な導入が進んでいくとIDC Japanでは見ている。