中国で資生堂のグローバル情報システムが稼働、日本IBMが支援


 日本IBMは13日、株式会社資生堂のグローバルビジネスを支える基盤システム「グローバル情報システム」において、生産会社・製版会社・販売会社向けのテンプレート構築を支援し、7月4日より上海2社と台北3社での稼働を開始した。2012年1月には北京1社でも稼働を開始する予定。

 資生堂は2017年のあるべき姿として「日本をオリジンとし、アジアを代表するグローバルプレーヤーを目指す」という目標を掲げ、グローバル化を進めている。その要となるのが「グローバル情報システム」。業務の標準化や販売・会計情報を把握することで強固な経営基盤の確立、競争力の強化を目指している。

 具体的に同システムは、販売・物流、会計、調達・生産といった基幹業務を支援するもので、「SAP ERP 6.0」をベースに、「OneMode」というグローバル共通テンプレートを構築して各地域に展開している。海外で統一されたKPI(業務評価指標)を定義し、各国の情報をリアルタイムに把握可能となっており、事業活動のPDCA早期化に貢献している。

 日本IBMでは今回、IBMが持つグローバルな経験・ノウハウを生かし、データ、業務プロセス、システムの標準化、システム運用保守などの方針を策定。中国IBMおよび中国グローバル・デリバリー・センターとの協業により、構築・展開を支援した。台湾においては、台湾IBMが構築を支援し、中国と同時期に稼働を開始した。

関連情報
(川島 弘之)
2011/9/13 16:54