CTC、大規模プライベートクラウド環境向けのコンサルティングサービス


 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(CTC)は4日、クラウドブランド「cloudage」において、プライベートクラウドのインフラ構築、社内サービス化の運営体制立ち上げを支援する「SOIDEAL for プライベートクラウド」を発表した。同日より提供を開始する。

 CTCでは2008年11月から、企業の仮想化・統合化環境を構築するためのコンサルティングサービス「SOIDEAL」を提供している。今回の「SOIDEAL for プライベートクラウド」では、従来より提供してきたインフラ構築領域に加えて、構築後のインフラを社内サービス化する支援や、運用・運営体制の要件定義まで、コンサルティング範囲を拡大した。

 このサービスでは、ITインフラ、運用サービスなど各分野のスペシャリストからなる専門チームが、プライベートクラウド環境での柔軟なITインフラの整備から、顧客ポリシーに応じた最適な運用体制・サービスメニューの設計まで、一連のプロセスをワンストップで支援することにより、インフラ構築直後に社内サービスを開始可能な運営体制を確立する。

 具体的な内容としては、プライベートクラウドでの標準アーキテクチャを策定する「アーキテクチャ標準化」、従来のITインフラからのアーキテクチャや運用作業、運用体制の変化を踏まえ、ユーザー側提供者側それぞれの役割分担と、運用ワークフローを再定義する「運用の標準化」、社内サービス化の要件定義を行って、プライベートクラウドの効率的な利用を促進するための基礎を作る「社内サービス化」などを提供する。また、ROI分析や実行計画の策定などをあわせて、トータルな支援を行うとのこと。

 なおCTCでは、短期間でプライベートクラウド環境を構築できる独自のソリューション「VM Pool」、リモート運用サービス「RePlavail」といった、「cloudage」ブランドの既存のプライベートクラウド関連ソリューションと組み合わせ、同分野でのビジネスを一層強化するとしている。


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(石井 一志)
2011/8/4 16:42