オーシャンブリッジ、企業向けSNS「Zyncro」を機能強化

Evernote・LinkedInと連携、ハッシュタグも対応


 株式会社オーシャンブリッジは14日、企業向けSNS「Zyncro」に新機能を追加したと発表した。

 Zyncroは、スマートデバイス(iPhone/iPad/Androidなど)に対応したクラウド型の企業向けSNS。TwitterやFacebookのようなリアルタイムコミュニケーションと、Dropboxのようなファイル共有・同期を、企業内・企業間のクローズドな環境で実現する。

Zyncro概要主な機能

ホーム画面

 具体的には、Twitterに似たショートメッセージを投稿してコメント・Q&A・ディスカッションが行える。画面上にすべての情報が時系列で表示されるほか、企業向けの機能として、グループ機能を搭載する。特定の部署やプロジェクトでグループを作成すると、招待したメンバーのみにメッセージやファイルのアクセスを限定でき、グループメンバーのタスクを管理することも可能となる。

 ファイル共有・同期機能では、フォルダ構造による管理が可能。ショートメッセージに添付されたファイルなどを簡単に管理できる。検索機能を使えば、キーワードに引っかかるショートメッセージだけでなく、保存したファイル内に対しても全文検索が可能。ファイルの外部公開URLも簡単に作成できる。

グループ画面タスク画面

ファイル画面ファイルの外部公開URLにアクセスしたところ

iPhoneの画面例

 今回の機能追加では、従来のTwitter連携に加え、Evernote/LinkedInと連携したほか、ハッシュタグを付与できる「Zyncrotag」機能を追加した。

 Evernote連携では、Zyncro上でやり取りされたメッセージやファイルをスレッド単位でEvernoteに保存できる。LinkedIn連携では、Zyncro上へのLinkedInプロフィール表示に対応。スキルや経験などのプロフィールがリンクされ、LinkedIn上の情報更新がZyncro上にも反映される。

Evernote連携LinkedIn連携

Zyncrotag機能

 新機能のZyncrotagは、Twitterのハッシュタグ機能と同等のもの。特定の話題やトピックについて投稿する際にハッシュタグ(#)とキーワードを付与することで、それらの情報を一覧表示できる。

 このほかにも8月下旬に多くの機能強化を予定する。Zyncroメインメニューをカスタマイズできる「addZyngs」、Zyncro上のグループをお気に入り登録できる「Favorite Groups」、Zyncro上でアンケート機能が利用できる「SurveyMonkey連携」、Zyncroページへのアクセス数を解析できる「Google Analytics連携」などだ。

 クライアントPCとファイルを同期できる「Syncronizer」、ファイル閲覧、ダウンロード、アップロードなどのログを作成できる「Pentaho」、他システムとの連携を支援するAPIなども提供が予定されている。

8月下旬に搭載予定の機能Dropboxと同じようにクライアントとサーバーでファイルを同期させる機能も

価格表

 料金体系はフリーミアムモデル。5ユーザー・1GBストレージ容量までは「スモールビジネスエディション」として無料で利用が可能。60ユーザー・960GBまでの「ビジネスエディション」が月額735円/ユーザー。さらに大規模な利用に対しては、ユーザー数・ストレージ容量ともに無制限の「エンタープライズエディション」が用意される。価格は個別見積もり。基本はSaaS提供となるが、プライベートクラウド、オンプレミス版の提供にも応じる。

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