日本HP、マルチテナントへの対応を強化したネットワーク管理ソフト「NNMi」新版


 日本ヒューレット・パッカード株式会社(日本HP)は27日、マルチテナントの対応を強化したネットワーク管理ソフトの新版「HP Network Node Manager i-series 9.10 software」(以下、NNMi 9.10)を発表した。また、オプション製品「HP NNMi i SmartPlug-in」(以下、iSPI)のパフォーマンス管理ツール「iSPI Performance for Metrics」「同 Traffic」「同 QA」の機能強化もあわせて発表されている。

 NNMiは、ネットワークの状況を監視して、障害ポイントや原因を解析するツール。新版では、新たにマルチテナンシー機能が追加され、複数のIT環境を1台の監視サーバーで管理できるようなった。これによって、セキュリティーポリシーの観点から、複数のネットワーク環境をそれぞれ別個の監視サーバーで運用することが必要だった場合でも、従来通りのセキュリティーポリシーを維持しつつ、1台のサーバーに集約して運用を行えるようになったという。

 マルチテナンシー機能では、各オペレーターが担当するネットワーク管理対象ノードの情報のみを管理コンソールに表示されるため、適切な職務分掌が可能。また、画面コンソールを大幅に改善し、分析画面「アナリシスペイン」が追加されたことで、トラブルシューティングに必要な大量のネットワーク情報を整理し、一目で把握できるようになった。またアナリシスペインでは、画面展開されているウインドウ数が少なく済むことから、
従来に比べてトラブルシューティングを迅速に行えるとのこと。

 一方、オプション製品のパフォーマンス管理ツールであるiSPI Performance for Metrics/Traffic/QAにおいて、データの保存期間を従来の70日間から13カ月へ拡大した。これにより、1年間の性能の変動を容易に把握できるようになり、潜在的な障害の洗い出しや、機器増強計画への活用などが可能になっている。

 価格は、NNMi 9.10が50万4000円から、オプション3製品はいずれも75万6000円から。

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