デジタルアーツ、誤送信防止やアーカイブ検索機能を強化したメールフィルタソフト新版


 デジタルアーツ株式会社は22日、企業・官公庁向けメールフィルタリングソフトの新版「m-FILTER Ver.3」を発表した。6月30日より提供開始する。

 m-FILTERは、メールの送受信制御を行う「m-FILTER MailFilter」、全文保存と検索を可能にする「m-FILTER Archive」、迷惑メール(スパム)対策機能を備えた「m-FILTER Anti-Spam」の3つから構成される、メールフィルタリングソフト。全機能を導入することも、3機能のうち必要な機能のみを購入することも可能で、必要に応じて選択できる点が特徴だ。

 新版では新たに、保存メールを個人で管理・検索できる「アーカイブ個人検索」機能を搭載。個々のユーザーが、ユーザー自身のクライアントPC上でメールを紛失・削除してしまった場合や、引っ越しや部署異動でPC入れ替えを余儀なくされた場合などに、管理者の手を煩わせることなく、メールデータを管理・検索できるようになった。

 また、社内にのみ即時メール送信を行い、社外あてには一定時間メールを保留する「時間差ディレイ送信」機能により、仮に誤送信の可能性があった場合には、気がついた内部の受信者が送信元に報告し、送信者自らが削除する、といった運用が可能になっている。

 このほか、英語版GUI対応や、保存メールの一括ダウンロード、管理者のLDAP認証連携、保留メールの自己承認禁止など、管理者向けの機能強化が多数行われた。

 価格は、30ユーザーで約86万円(税別)から。デジタルアーツでは、2012年3月までに300社への新規導入を目指す。

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